営業職

これからの営業職はどうなる?営業職はなくなるって本当?

Kentaro Takahashi

Salesforce.comにてSMB向けのSaaSアプリケーション群のエバンジェリストに従事。SalesforceWorldTourTokyo2019登壇・ウェビナー主催、登壇多数。その後IT系ベンチャー企業で事業責任者、執行役員を経て独立。

元SaaSエバンジェリストの筆者
営業として働いている人にとって、これからの営業職がどうなるのか?営業職がなくなるのは本当なのか?は気になりますよね。
この記事ではIT業界の営業として累計5年間活動してきた筆者が営業職の未来について考察します。将来の営業職がどうなるか不安な方は是非ご覧ください。

この記事を読んで分かること

  • 営業職はなくなるのか?
  • これからの営業職に起きること
  • これからの営業職に求められるスキル
  • これからの営業職の働き方
元SaaSエバンジェリストの筆者
結論、営業職が完全になくなることはないでしょう。ただし、これまで営業職の人間が行っていた一部の業務は確実にAIに置き換えられており、この流れは止まらないでしょう。営業職のキャリアを進む上でこれらの状況を正しく理解しておくことは非常に重要です。

これから営業職がなくなると言われる理由

AIによる業務自動化による仕事の消滅

AI(人工知能)と自動化の進化により、営業活動の一部が自動化されつつあります。
ChatGPTを始めとする生成AIの発展によりメールの作成、提案資料の作成、データ分析などAIによる業務の自動化はますます進んでいくでしょう。

デジタルマーケティングの普及による仕事の消滅

デジタルマーケティングの普及により、インターネット上で完結して商品を販売することが可能になりました。

日本では化粧品などの日用品や消耗品がインターネット完結のイメージが強いですが、
既に米国ではテスラが自動車をインターネット完結で販売しています。

将来的に車や家など、これまで営業が対面で販売していた商品がインターネット完結で販売されるようになると、
営業職の数が減っていく可能性があります。

これから営業職がなくならないと言われる理由

人間の介在の必要性

AIによる自動化はある程度の作業を代替することが可能ですが、顧客との深いコミュニケーションを図るためのヒューマンスキル(人間の感情や直感を用いたスキル)は現時点では人間には及びません。
人間ならではの感覚や直感、思いやりなどを通じて、顧客との信頼関係を深める役割は依然として営業職に求められます。
特に家・保険・車など一生の中でも重要な買い物や、複雑な法人向けの商材に関しては引き続き営業職が必要になるでしょう。

パーソナライズのニーズ

各顧客のニーズは複雑で多様化しており、それぞれに適したパーソナライズされた提案を行う必要があります。
このような提案を行うためには、深い業界知識や専門的なアドバイスを提供する能力が求められます。
これらの役割はAIが十分に果たせるレベルにはまだ達していないため、営業職はなくならないと言われています。

元SaaSエバンジェリストの筆者
営業職はなくなることはないものの、取り巻く環境は大きく変化しています。では、これからの営業職にはどのようなスキルが求められるのか見ていきましょう。

これからの営業職に求められるスキル

ニーズを引き出す力

従来は顧客が欲しいものを売るのが営業の仕事でした。
しかし、物も情報も増えた今、顧客が欲しいと思ったものはインターネットで比較検討して購入してしまうでしょう。
これからの営業は顧客ですら気づいていない深いニーズを発見し、顧客に気づかせることで顧客をリードする力が必要になるでしょう。

高いコミュニケーションスキルと共感性

営業は基本的に人と人とのコミュニケーションが中心となるため、優れたコミュニケーションスキルは必須です。
また、リモートワークの増加に伴い、オンライン上でのコミュニケーション能力も必要とされています。
AIが一部の作業を自動化しても、人間にしかできないスキルがあります。
それは、共感力、創造性、直感などのヒューマンスキルです。これらのスキルを使って、顧客と深い信頼関係を築くことができます。

デジタルスキル

デジタル技術の発展により、顧客データの解析やCRMツールの活用など、営業活動にデジタルツールを用いることが一層重要となっています。
そのため、データ分析スキルやテクノロジーの使い方を理解し、効果的に活用できるスキルが求められます。
また急速に発展するAIなどを使い、繰り返し業務や単純業務の時間を減らしながら顧客と向き合う時間をより増やしていくことが求められるでしょう。

元SaaSエバンジェリストの筆者
これからの営業職は、従来の営業職以上に人間にしかできない仕事が求められるでしょう。では、その働き方はどのように変わるのでしょうか?

これからの営業職の働き方はどう変わる?

対面営業からリモート営業へ

新型コロナウイルスの影響でリモートワークが一般化しましたが、その働き方は今後も定着すると予測されます。
営業職でも、顧客とのミーティングをオンラインで行う、デジタルツールを活用して自宅で仕事を進めるなど、その働き方は大きく変わっていくでしょう。

気合と根性からデータドリブンな営業へ

これまでの気合と根性、感覚で行われる営業からよりデータドリブンな営業活動に変わるでしょう。
インターネット上での顧客の動向を元にした営業活動、ウェブセミナーを見たユーザへの効率的なアプローチなど
テクノロジーとデータを中心とした営業活動が中心になるでしょう。

ワークライフバランスを重視しやすい働き方へ

フレックスタイムやリモートワークの普及により、各自の営業担当者が自分自身の働き方を選択しやすくなるでしょう。
これにより、仕事とプライベートのバランスを保ちながら、より生産的に働ける環境が整備されるでしょう。

これから需要が増える営業職とは

インサイドセールス

インサイドセールスとは、対面での商談ではなく、電話やオンラインを使って営業を行う職種です。
新型コロナウイルスの影響で、リモートでの商談が増え、インサイドセールスの重要性が高まっています。

カスタマーサクセスマネージャー

カスタマーサクセスは、顧客が製品やサービスを最大限に活用できるように支援し、顧客満足度とロイヤリティを向上させることを目指します。
従来のカスタマーサポートとは異なり、顧客の成功を直接的にサポートするため、営業とサービスの両方の要素を兼ね備えています。

まとめ:これからの営業職はどうなる?営業職はなくなるって本当?

営業職がなくなることはないでしょう。
ただし、営業職を取り巻く環境は大きく変化しており、柔軟な対応が求められるでしょう。

ChatGPTを始めとしたAIの急速な進化はこれまでの営業職の仕事を着々と置き換えています。
特に単純作業・繰り返し作業や定型化した営業などは真っ先にAIに置き換えられていくことになるでしょう。

営業職の中でも将来的になくなる可能性がある仕事に当てはまっていた人は、
これから需要が伸びていく営業職へのキャリアチェンジを検討してみるのも有望な選択肢でしょう。

  • この記事を書いた人

Kentaro Takahashi

Salesforce.comにてSMB向けのSaaSアプリケーション群のエバンジェリストに従事。SalesforceWorldTourTokyo2019登壇・ウェビナー主催、登壇多数。その後IT系ベンチャー企業で事業責任者、執行役員を経て独立。

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