インサイドセールスの将来性は?市場価値/年収/身に付くスキルまで徹底解説

元SaaSエバンジェリストの筆者
近年、注目される職種の一つである「インサイドセールス」
この記事ではSaaS業界でエバンジェリストとして3年間活動してきた筆者がインサイドセールスの将来性や市場価値、具体的な給与水準について解説します。
インサイドセールスへのキャリアチェンジを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んで分かること

  • インサイドセールスの将来性は
  • インサイドセールスの求人は増えているのか未経験でも挑戦できるのか
  • インサイドセールスで働くと給料・働き方・キャリアはどうなるのか
元SaaSエバンジェリストの筆者
まず初めに、インサイドセールスと従来の営業の違いについて見ていきましょう。

インサイドセールスと従来のセールスの違い

インサイドセールスと従来の営業の違いは主に以下の3点です。

コミュニケーション手段

インサイドセールスは電話やメール、チャット、ビデオ通話などのリモート手段を用いて顧客とやりとりします。従来の営業は主に対面でのコミュニケーションが中心です。

働き方

インサイドセールスはリモートワークが一般的で、柔軟な働き方が可能です。従来の営業は外出が多く、移動時間や交通費が発生します。

将来性

インサイドセールスはIT業界やSaaS企業などで需要が高まっており、将来性が高いと言われています。

元SaaSエバンジェリストの筆者
なぜインサイドセールスは将来性が高いと言われているのでしょうか?その理由について市場動向と照らし合わせながら解説します。

インサイドセールスの将来性が高まる3つの理由

IT市場の急成長

IT市場は急速な成長を続けており、2021年の世界のIT支出は約4兆ドルに達しました(ガートナー調べ)。この成長はデジタル化の進展によるもので、企業がより効率的な業務プロセスを求めるためにITソリューションへの投資が増加しています。このような市場状況下では、インサイドセールスの役割がより重要になり、需要が高まることが予想されます。

クラウドサービス・SaaS市場の拡大

クラウドサービスやSaaS市場も急速に拡大しており、2021年の世界のSaaS市場は約1560億ドルとなりました(IDC調べ)。この市場は年間約10%の成長率で拡大しており、企業は従来のオンプレミスシステムからクラウドベースのソリューションへ移行しています。インサイドセールスは、このような製品の販売や導入において大きな役割を果たしており、市場の拡大とともに需要が増加していくでしょう。

リモートワークの普及

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がリモートワークを導入しています。これにより、インサイドセールスの働き方が一層重要性を増しており、遠隔でのコミュニケーションやデジタルツールの活用が求められるようになりました。また、リモートワークの普及により、フィールドセールスに比べてインサイドセールスがよりコスト効率的であるとの認識も広がっており、企業がインサイドセールスによる営業活動を重視するようになっています。

元SaaSエバンジェリストの筆者
このように、市場の動向から見てもインサイドセールスの需要は増えています。では、このようなインサイドセールスの需要の増加に伴って求人数も増えているのでしょうか?次にインサイドセールスの求人の動向について見て行きたいと思います

インサイドセールスの求人数の増加

インサイドセールスの需要が高まるにつれて、求人数も増加しています。日本のインサイドセールス関連の求人数は、2020年から2021年にかけて約20%増加しました。特にIT業界やクラウドサービス、SaaS企業ではインサイドセールスの求人数が顕著に増えており、求職者にとって多くの選択肢が用意されています。

インサイドセールスの給与水準の向上

インサイドセールスの需要が高まるに伴い、給与水準も上昇しています。2021年の日本におけるインサイドセールスの平均年収は、約500万円となっており、従来のセールス職に比べても競争力のある水準です。また、実績に応じたインセンティブ制度が導入されている企業も多く、高いパフォーマンスを発揮すればさらに高い収入を得ることが可能です。

インサイドセールスの採用基準の変化

インサイドセールスの求人では、IT未経験者でもチャンスがあるケースが増えています。企業は、インサイドセールスのスキルを持った人材が不足していることを認識し、より幅広い人材を対象に採用活動を行っています。そのため、IT未経験者でも、コミュニケーション能力や学習意欲が高ければ、インサイドセールス職への転職やキャリアチェンジが容易になっています。

元SaaSエバンジェリストの筆者
このように、インサイドセールスの需要の増加に伴い、求人数や給料は増加の傾向があります。一方で需要が旺盛な職種のためIT未経験者でもチャンスがある求人が増えているので、キャリアチェンジを考えている人にとってインサイドセールスは魅力的な職種と言えるでしょう。

インサイドセールスの給料・キャリアパス・働き方の将来

元SaaSエバンジェリストの筆者
ここからは、これからインサイドセールスとして働き続けた場合の給料やキャリアパスについて見ていきたいと思います。

給料の上昇

インサイドセールスの経験を積むことで、年収が上昇することが期待できます。
例えば、インサイドセールスの初任給が年収400万円程度である場合、数年間の経験を積むことで年収600万円~800万円に上がることも珍しくありません

元SaaSエバンジェリストの筆者
インサイドセールスの年収については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

https://jobparty.xyz/techtalenthub/insidesales-annualincome/

キャリアチェンジの幅広さ

インサイドセールスで培ったスキルや経験は、他の職種へのキャリアチェンジにも有利です。
例えば、アカウントマネージャーやカスタマーサクセスマネージャー、プロダクトマネージャーなどへの転職が可能です。これらの職種では、年収がさらに上昇することが期待できます。

パフォーマンスに応じたインセンティブの付与

インサイドセールスは、成果に応じたインセンティブ制度が一般的です。目標を達成することで、月給の30%~50%のボーナスが支給されることがあります。これにより、働きがいが高まり、給料も上昇することが期待できます。

元SaaSエバンジェリストの筆者
2023年以降も引き続き右肩上がりの需要が予想されるインサイドセールス。未経験から狙える求人も増えてきていることから、挑戦してみるのも良いでしょう。

まとめ:インサイドセールスの将来性について

IT未経験者がインサイドセールスにキャリアチェンジする際の将来性は非常に高いと言えるでしょう。
デジタル化が進むビジネス環境やIT業界での求人ニーズ、スキルアップの機会、多様なキャリアパス、高い年収水準など、インサイドセールスが魅力的である理由は多岐にわたります。
これらの要素を踏まえ、未経験からインサイドセールスにキャリアチェンジすることで、将来性のある道へと進むことができるでしょう。
インサイドセールス職を検討している方は、ぜひ本記事の情報を参考にして、自分に合ったキャリアを見つけてください。

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